富士見町長に小林氏再選

　任期満了に伴う諏訪郡富士見町長選は１１日投開票し、現職の小林一彦氏（６９）＝無所属、落合＝が、元町議会議長で新人の三井幹人氏（５８）＝無所属、乙事＝を６９６票差で破り、再選を果たした。 　投票率は６１・０２％で、現新３人の争いとなった２００９年前回選の７４・６４％を１３・６２ポイントも下回り、過去最低となった。 　小林氏は町議会３月定例会で立候補を表明。スキー場「富士見パノラマリゾート」を運営する町開発公社の経営改革や、町土地開発公社の保有土地を活用した大規模太陽光発電所（メガソーラー）事業などを１期目の実績として強調し「継続中の仕事を軌道に乗せる」と訴えた。 　首都圏の企業に勤める人が町内で在宅勤務できる仕組みの整備などを公約に掲げ、町内全域に後援会組織を拡充。企業や団体からの支援も得て優位に選挙戦を進めた。 　三井氏は「町民の力を生かし、まちづくりに取り組む」と７月に立候補を表明。町事業の見直しや、福祉や子育て支援の充実などを掲げたが、出遅れも響き及ばなかった。（長野県、信濃毎日新聞社）