全国各地で引き続き猛暑になった12日、県内の山岳地帯は「天空の別天地」で、早朝は登山客が御来光を楽しむ姿が見られた。 北アルプス・北穂高岳(3106メートル)の一帯は同日朝、真夏とは思えないほど低温。快晴に恵まれ、山頂や近くの山小屋「北穂高小屋」のテラスからは、朝焼けした槍ケ岳(3180メートル)など360度がくっきりと見渡せた。 午前5時すぎ、雲海から太陽が昇ると、二十数人の登山者から歓声が上がった。妻と一緒に北穂高岳に登った藤本重広さん(81)=大阪府茨木市=は「この年で北穂に登れ、きれいな槍ケ岳が見え、最高です」と喜んだ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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