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菅平の筑波大実験センターで植物標本講座

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 上田市の筑波大菅平高原実験センターは17日、植物標本を作る講座を開いた。昨年度まで設けた「ナチュラリスト(自然ガイド)養成講座」の受講生から要望を受けて初めて企画し、同市や長野市から13人が参加。県環境保全研究所飯綱庁舎(長野市北郷)の研究員横井力(つとむ)さん(28)が、植物を採ってから標本にするまでの手順を実演しながら解説した。  横井さんは標本の良い点を「半永久的に保存でき、写真よりも多くのことが分かる」と説明。参加者と一緒にセンターの庭を歩いて回り、ツリガネニンジン、オオチドメグサ、ワラビ、ズミの木を採取した。「木の枝は、斜めに切ると標本にしやすくなります」などと話した。  その後、採取した植物を押し葉にするために室内へ。二つ折りにした新聞紙の上に植物を置いて別の新聞紙をかぶせた。参加者は「紙からはみ出しちゃうね」と言い、植物を何とか折り曲げて紙の大きさに収めた。  押し葉が乾燥し標本となるには約1カ月かかるため、この日は職員が用意した押し葉を台紙に貼り付けた。途中まで作った押し葉は持ち帰り、自宅で完成させる。参加した上田市真田町傍陽(そえひ)の柳沢盛一(もりかず)さん(66)は「植物の採り方から教えてもらって参考になった。他の草花でもやってみたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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