須坂市仁礼で18日、地域の休耕田を利用した「仁礼の里・どろんこバレーボール大会」が開かれた。同僚や友人同士らでつくる10チーム約100人が県内外から出場。泥まみれになりながらも笑顔でプレーした。 10アールの田んぼにわらでネットを二つ張り、2ブロックに分かれて対戦。各ブロックで勝率が最も高かった2チームが決勝戦に臨んだ。選手は水着やスーツなど思い思いの姿で参加し、泥に足を取られながらも必死にボールを追った。転んで泥だらけになり「きゃー」と叫ぶ女性がいた一方、試合後記念に全員で泥に飛び込むチームもおり、会場は笑いに包まれていた。 昨年長野市から初参加した会社員飯島崇公さん(24)は今回は転勤先の千葉県船橋市から参戦し、「童心に返って泥遊びできて楽しい」。父親に誘われ初参加した下伊那郡松川町の堤美沙姫さん(19)は「思ったよりどろどろになったけど、勝つためなら気にならなかった」と話していた。 大会は住民有志でつくる実行委員会の主催で、今年で10年目。村内外の人たちとの交流を目指しており、実行委の男性(66)は「4、5年連続で出てくれる人もいて、仁礼を盛り上げる催しとして定着してきた」と手応えを感じていた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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