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猛暑を嘆く県内農家 ワサビや果樹など 生育心配

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 県内農家が連日の猛暑で農作物の栽培に苦慮している。安曇野市特産のワサビは、暑さで収穫を控えた株の生育が芳しくないほか、植えた苗が根付きにくくなっている。果実栽培も品質低下が発生する懸念があり、農協などが農家に対策を呼び掛けている。  ワサビ田が広がる安曇野市明科中川手。信州山葵(わさび)農協(安曇野市)の副組合長、有賀均さん(47)は「高温と強い日差しの影響を受けて生育が悪い」と話す。ワサビは苗を植えてから収穫まで1~1年半かかり、2年前の秋冬に植えたワサビが「昨年、今年と2年連続の猛暑で弱り、1割以上の減収は覚悟しないといけない」という。今夏前に植えた苗で根付かないものも目立っており、来年の収穫にも影響が出ないか心配する。  出荷期を迎えたリンゴの主力品種「つがる」などは、実の表面が茶色に変色する「日焼け」が多くなる懸念がある。松本ハイランド農協(松本市)は木に遮光ネットを掛けるよう呼び掛けている。  一方、須坂市のブドウ農家小池捷一さん(74)は、高温傾向で雨が少ない今夏は「ブドウの生育は順調」。ただ、皮ごと食べられる種なしの「ナガノパープル」は、日照りが続いた後に急に雨が降って一度に水分を吸収すると、皮が割れやすくなるとし「特に警戒がいる」と話す。  葉物野菜を生産販売するトップリバー(北佐久郡御代田町)の嶋崎秀樹社長(53)によると、雨が少なく高温傾向のため、ハクサイやキャベツは生育が進まず小玉傾向という。猛暑の日中にまいた水は地中で温まり、葉物野菜の生育を悪くするため、嶋崎社長は「従業員が生活スタイルを変えて夜中の1時ごろに水をまいている」とする。(長野県、信濃毎日新聞社)


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