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リニア乗換駅新設検討 県側とJR 飯田線に地元負担で

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 2027年に東京―名古屋間で開業を目指すリニア中央新幹線計画に関連し、県側とJR東海が県内リニア駅とJR飯田線との乗り換えを考慮し、飯田線に新駅を設置する方向で協議していることが19日分かった。地元の要請で設置される請願駅扱いのため費用は地元負担。新駅は元善光寺駅と伊那上郷駅の間とする案が有力で、県や飯田市など沿線自治体は今後、費用負担の在り方などを調整する見通しだ。  複数の関係者が取材に「飯田線に新駅を設ける必要性については一致している」と明らかにした。  19日に駒ケ根市で開いた県と上下伊那の自治体によるリニア整備を地域振興につなげる「伊那谷自治体会議」でも、牧野光朗飯田市長や杉本幸治駒ケ根市長らが「鉄道との結節機能が重要になる」などと発言。リニア駅と飯田線との結節を求める意見が相次いだ。県は今後、この会議も活用して新駅設置の場合の費用負担などを調整する方針。  JR東海は11年8月、県内リニア中間駅の位置案として飯田市座光寺から下伊那郡高森町南東部を含む直径5キロの円を提示。これについて、県や県内5地区の期成同盟会などでつくるリニア中央新幹線建設促進県協議会(会長・阿部守一知事)は12年11月の総会で、リニア中間駅の位置絞り込みに関し、水源域や座光寺地区の恒川(ごんが)遺跡群などの文化財を回避、JR飯田線との結節確保など5項目を求めていた。  同社は当初、同遺跡を回避しても最寄りの飯田線元善光寺駅など既存駅から500メートル程度の「近接」する位置にリニア駅を設けることは可能との見方を示していた。ただ、飯田市教育委員会が7月末、同遺跡群約34ヘクタールのうち約3・7ヘクタールの国史跡指定を求める申請書を文部科学相に提出。JRの当初想定より広い範囲となった遺跡群を避けると元善光寺駅に「近接」できなくなるため、利便性確保に向け新駅を設ける案が浮上した。  県側は、同社が9月にも公表する具体的な駅位置やルート、環境影響評価(アセスメント)結果案を記した準備書に、飯田線への新駅設置についても記載を求める方針だ。  リニア駅は元善光寺駅の南西の同市座光寺―上郷付近にほぼ東西に設置する方向で最終調整している。  阿部知事は19日の信濃毎日新聞のインタビューで、飯田線への新駅設置について「地元市町村がまずどう考えるかが重要」と述べた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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