教員の逮捕は本年度になって4人目。県教委教育総務課によると、麻薬や指定薬物に関して教員が逮捕されるのは、「少なくとも過去10年間では初めて」。この日出張で不在だった伊藤学司県教育長に代わって取材に応じた笠原千俊教育次長は「信頼回復に取り組んでいただけに非常につらく、重く受け止めている。県民や保護者、子どもたちに対して申し訳ない」と陳謝した。 県教委はこれまで、不祥事が発生するたびに全教職員に不祥事撲滅の徹底を訴え、各校や各市町村教委でもさまざまな研修会を開いてきた。さらに県教委は、7月の不祥事後にも県内すべての公立学校長に教職員一人一人との面談を指示。近藤容疑者も校長と面談していたが、「不祥事の兆候はなかった」(笠原教育次長)という。 止まらない教職員の不祥事に、県教委義務教育課の柳沢厚志課長は「諦めず、へこたれずに不祥事がなくなるまで取り組みたい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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