麻薬取締法違反と薬事法違反の疑いで逮捕された下伊那郡松川町松川北小学校教諭、近藤仁生（きみお）容疑者（４３）＝上伊那郡中川村大草＝の弁護人の長谷川洋二弁護士（上伊那郡南箕輪村）が２２日、伊那市で記者会見し、同容疑者が麻薬取締法違反容疑を否認しているとあらためて説明した。一方、薬事法で輸入などが禁じられた指定薬物を含む液体（通称ＲＵＳＨ＝ラッシュ）を１９９７年ごろに使い始めたとしたほか、担任している学級の児童らへのおわび文を公表した。
同弁護士によると、２００７年の薬事法改正でラッシュの輸入などが禁止された後、同容疑者はインターネットを通じて５、６回輸入。一方、麻薬と指定薬物を含む乾燥植物片を輸入したとされる麻薬取締法違反容疑については、「注文していない。警察で初めて見た」と否認しているという。
同容疑者は９７年ごろに名古屋市の店でラッシュを購入して以降、年１、２回はこの店で購入していたという。規制後は使うのをやめていたが、１１年６月にネットで知り合った男性に購入方法を聞き、ネット経由で米国から輸入を始めた。ラッシュとは別に県警が押収し、鑑定している白い粉１グラムについて、同弁護士はラッシュの小瓶５本に付いてきた物で、「ラブソルト」という名称だと説明した。
同容疑者は、担任している６年の児童に宛てたおわび文で「みんなの信頼を裏切ることをして、本当にごめんなさい」「裁判で裁きを受けて罪を償います」などと記していた。
松川北小の大久保英幸校長は２学期が始まった２２日、全校集会で同容疑者の逮捕について児童に説明した。６年の担任は、来週から同校の女性講師に代わる。スクールカウンセラーも配置し、児童の相談に応じるとしている。（長野県、信濃毎日新聞社）
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「麻薬は注文していない」 松川町 薬物密輸容疑の小学教諭
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