大町市中山高原で、ソバ畑の花が見頃を迎えている。秋めいた空が広がった26日早朝は、北アルプス後立山連峰も久々にくっきりと姿を現し、白い花と清々しさを競った。 標高約千メートル。地元農家らがスキー場跡の緩やかな丘陵を開墾して2004年から栽培しており、現在7ヘクタールでほぼ満開。ことしは猛暑のためか生育が早く、見頃は今月いっぱいになりそうだ。豪雨に見舞われて倒れた株も目立つが真っ白な花は健在。飛び交うミツバチの羽音が盛んだ。 26日朝はここ数日のぐずついた天候から一転、天高い青空に爺ケ岳や鹿島槍ケ岳が鮮やかに浮かんだ。畑のそばで農園カフェを営む児玉信子さん(49)は「こんなにクリアに山並みが見えるのは久しぶり。朝露にソバの花が光ってきれい」と楽しげに話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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