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違法「校長も知っていた」 才教学園前教頭が見解

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 学校法人「才教学園」が松本市で経営する小中一貫校で、多数の教員が免許外の教科を教えるなどしていた問題で、松山治邦・前事務長兼教頭が26日深夜、信濃毎日新聞の取材に対し、「中学校の教員免許で小学校の学級担任はできないと知っていた」と、教育職員免許法違反の認識があったことを認めた。その上で、同学園の山田昌俊理事長(校長)についても「(法違反について)知っていたと思う」との見解を述べた。  松山前事務長は、法違反の認識があったことを、松本署の任意の事情聴取にも説明したという。同署は、教員の違法な配置が組織的に行われていたか実態解明を進める。  松山前事務長は職員採用と教員配置を担当していた。違法行為を公表した20日の記者会見では「法律に違反するとは知らなかった。私の認識不足だった」と説明していた。  しかし、26日の取材に「学園が家宅捜索を受けて、学校を残すには正直に言わないといけないと思った」と説明を転換。ただ「『職業』の免許で『技術』は教えられないことは知らなかった」など、一部は故意でなかったとした。  20日の記者会見で「法人の組織的関与はなかった」とした山田理事長の発言について松山前事務長は26日、「免許の種類を記した担任配置表を見せていたので、中学の免許しか持たない人が、小学校の担任になっていることは知っていたと思う」と述べた。  同学園は25日に保護者説明会を開き、松山前事務長が違法性の認識があったことを説明し、謝罪したという。  一方、県情報公開・私学課の久保田俊一課長は26日、県庁を訪れた下辻正孝・現教頭から「(松山前事務長は)自身が行った教員配置は、教育職員免許法違反だと知っていた」と報告を受けた。下辻教頭は同日夜、同学園で取材に対し、山田理事長の法違反への認識について「免許外であることを多少は知っていた」と指摘。「採用を担当しているので、どの教員が何の免許を持っているかは分かっている。(受け持ちの)担任まではある程度分かっている」と説明した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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