学校法人「才教学園」が松本市で経営する才教学園小、中学校の松山治邦・前事務長兼教頭は28日午前、教員配置が教育職員免許法違反に当たることを明らかにした20日の記者会見前に、山田昌俊理事長(校長)、中野茂保理事(副校長)と、違法行為は松山前事務長の認識不足だったと説明すると、3人で口裏合わせをしていたことを明らかにした。 20日の会見には、山田理事長、中野理事、松山前事務長が出席。松山前事務長が「法律に違反するとは知らなかった。私の認識不足だった」と釈明していた。一方、山田理事長は28日午後、同学園で記者会見し、松山前事務長から認識不足だったと口裏合わせを持ち掛けられたことについては「学校を守るために容認した」と認めた。教育職員免許法違反に当たる教員配置については「法律を知らなかった」と述べた。 松山前事務長は28日の取材に「私が全部やって、かつ、過失で知らないでやったとすることが学校の存続にとって影響が少ないだろうと思って、私が周りを説得した」と説明。「校長は本当のことを話そうと思っていたようだが、学校のためにならないからと私が止めた」と話した。また、松山前事務長は違法な配置をした理由に教員不足があったとした。 同学園や県によると、同学園は本年度1学期に教員計46人のうち11人に免許外の教科を担当させるなど違法な教え方をさせ、こうした教員は2005年度の小、中学校開設当初から延べ64人に上る。(長野県、信濃毎日新聞社)
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