学校法人「才教学園」が経営する松本市の才教学園小、中学校で、多数の教員が免許外の教科を教えるなどしていた問題で、県情報公開・私学課と県教委は29日午前、同学園の要請を受けて職員計5人を派遣し、同学園が行った授業が学習指導要領に沿っているかどうか調査を始めた。 同学園は教育職員免許法に違反し、中学校の免許しかない教員に小学校の学級担任をさせるなどしていた。同課によると、免許のない教員による授業でも、学校長が学習指導要領に沿った内容と認めれば児童生徒は履修したことになる。同学園は履修を認めることができるかどうかを判断するため、県に確認を要請したとみられる。 同課によると、この日は今年4~7月に違法な状態で行われた授業を中心に調べ、授業計画表や授業記録などが学習指導要領に沿っていたかなどを確認している。 これとは別に同課は29日午後、同学園を現地調査し、9月2日に始まる2学期の教員の態勢を確認。同学園が2015年度に計画する高校開設の認可申請を継続するかどうかについても、山田昌俊理事長(校長)らに話を聞く。現地調査は問題発覚後3回目。(長野県、信濃毎日新聞社)
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