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諏訪湖ワカサギ大幅減 県が調査 生息数昨年の4分の1

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 諏訪湖に生息するワカサギの数が、今年は推定約2750万匹と昨年の約4分の1にとどまることが30日、県水産試験場諏訪支場(諏訪郡下諏訪町)による調査で分かった。過去15年で最少。同支場によると、昨年以前にふ化した大型のワカサギが数多く残った影響で餌不足となり、今年ふ化した稚魚が生き残れなかったらしい。資源保護のため、諏訪湖漁協(諏訪市)や釣り船業者は、漁や釣りの自主規制を強めることを決めた。  推定の生息数は同日、諏訪市で開いた関連団体の連絡会議で同支場が報告した。同支場は今月下旬に魚群探知機で調査し、生息数の推定値を算出。1億匹を超えた昨年の同時期を大幅に下回った。  投網を使った捕獲調査では、全体の約8割がふ化から2年以上の大型魚だった。数が減ったことで、ほぼ全てが1年魚だった昨年に比べて1匹当たりの平均重量は約5倍、体長は1・3倍に伸びた。  同支場によると、数が多かった昨年は相対的に餌が不足してワカサギの成長が鈍化。生殖機能の成熟も遅れ、今春の産卵期を迎えても川を遡上(そじょう)せずに湖にとどまったワカサギがいたらしい。その結果、今春ふ化し、漁協が放流した稚魚に餌が行き渡らなかったり、稚魚が大型魚に食べられたりしたとみている。  この日の連絡会議では、来春採卵する親魚を保護するため、自主規制の強化を決定。昨季は週3回、1日3時間以内だった投網漁を、今季は週2回、1日2時間以内、釣る魚の量の上限も昨季の1日千匹から1キロに引き下げる。自主規制は昨年より2カ月早い10月に始め、来年5月末まで続ける。  釣り船業者でつくる諏訪湖釣舟組合も規制強化に同意した上で、「漁獲量の推移を見守り、生息数が回復した場合は再度協議してほしい」と求めた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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