上水内郡信濃町出身で、江戸時代の俳人小林一茶(1763~1827年)の生誕250年を記念する「一茶生誕250年夏まつり」が31日、同町の旧柏原小学校グラウンドであった。町や町民らによる実行委員会が今年の「一茶イヤー」を盛り上げようと初めて開催。一茶にちなんだ「○×クイズ」や神楽の披露などがあり、町内外の家族連れら3千人以上でにぎわった。 ○×クイズは、「一茶は宝暦13年の旧暦5月5日に生まれた」「一茶が詠んだ俳句の数は(約)2万句」(正解はいずれも○)といった設問が次々と出された。子どもたちは「難しい」などと話しながら回答した。 ともに優勝した信濃小中学校5年の早川颯太(そうた)君(11)は「一茶を知っている友達が多いから分かった」、同町出身で都内から帰省中の玉川大1年の飯塚明弥(あや)さん(18)は「×のものは何となく違うなと思った」と語り、“地元勢”の力を見せつけた。 町がデザインを募集したマスコットキャラクター「一茶さん」のデザインを決めるため、来場者による投票もあった。応募104点の中から大阪市の自営業今井弘実さん(68)の作品が選ばれた。今井さんによると、一茶を「ちょっと若々しく」描いたというかわいらしい絵柄。今後、着ぐるみを作り、観光PRなどに役立てる。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧