大町市木崎湖を舞台にしたアニメと自転車ファンの集い「木崎湖サイクリストミーティング」が31日、木崎湖周辺で始まった。放映10周年を迎えたアニメ「おねがい☆ツインズ」などのゆかりの地を訪ねる「聖地巡礼」にツーリングを組み合わせるファンが増えており、自転車、ウエア、出版などの関係者でつくる実行委が初めて企画した。 集いに協力する自転車仲間の同人誌「ロングライダース」編集長の内田仁さん(51)=神奈川県鎌倉市=によると、アニメヒロインなどをあしらった自転車ウエアが「近年、爆発的に売れるようになってきた」。そんなファンらが聖地の木崎湖でウエアを着て、アニメ柄の自転車に乗ると「劇中の脇役に加われる感覚がある」といい、自転車での来訪が増えていると話す。 集いは、趣味で一緒にツーリングに出掛けるなど交流のあった異業種の仲間が10周年を機に実行委をつくり、木崎湖の地元とも協力して実現。ウエア開発などを手掛ける実行委員長の杉田敦さん(50)=宇都宮市=は「仕事でも本気を出す時が来たとの思い。ビジネスの分野からもファンと一緒に木崎湖を盛り上げたい」と話す。 湖畔では1日まで、人気の自転車アニメやウエア、自転車の展示・販売があり、自転車技術の講習会、アニメ作家らのトークイベントも開かれる。自転車で湖畔を1周したさいたま市の会社員佐藤博さん(43)は「景観も素晴らしいし、走っていて受ける風が心地いい」と聖地でのツーリングを満喫していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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