防災の日、県内巨大地震へ備え　

　「防災の日」の１日、県内各地で主に地震を想定した防災訓練があった。飯田市では自宅や勤め先、外出先などで市民が一斉に身を守る行動をとる米国発祥の「シェイクアウト」と呼ばれる訓練を県内で初めて実施。県は物流業者や県医師会などに初めて参加を求め、県庁で図上訓練をした。 　東海、東南海、南海地震が連動する巨大地震（南海トラフ巨大地震）が発生した場合、大きな被害が予想される飯田市では、午前８時に震度６強、同８時半に震度５強の揺れに見舞われたとの想定で訓練。市民ら２万６９５０人が参加した。シェイクアウト訓練では、市民が想定の地震発生時にいた場所で姿勢を低くし、頭や体を守る行動を約１分間続けた。 　県の訓練も同巨大地震を想定。県職員や民間団体の代表者ら約１５０人が、けが人への対応や物資輸送の手順を確認した。（長野県、信濃毎日新聞社）