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飯田市で県内初シェイクアウト訓練 市内各地で一斉に

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 飯田市で1日に実施された「シェイクアウト」と呼ばれる県内初の訓練では、防災行政無線から「地震発生」の速報が流れると、市民らは一斉にその場にしゃがみ込んで両手で頭を覆うなど、防御態勢を取った。求められる行動は複雑ではなく、万一に備えて一人一人の防災意識を高める意味合いが強い訓練。防御態勢をとるのが遅れる人もいたといい、市の担当者は「基本の動作を覚えてほしい」と話した。  シェイクアウトは、午前8時と同8時半の発生を想定した2回の地震で実施。今年の訓練の主会場となった羽場セントラルパークがある同市羽場地区では、同パークや公民館に660人以上が集まり、住民たちは速報直後に姿勢を低くし、そのまま約1分間維持した。  この日は市内で計2万6950人が防災訓練に参加。市は事前にシェイクアウト訓練をするよう求めていた。羽場地区の自治組織「羽場まちづくり委員会」の佐々木祥二会長は訓練後、「自分の身を守る意識が高まる」と話していた。  シェイクアウトは国内で初めて2012年に都内で行われ、徐々に実施自治体が拡大。この日は愛知県全域でも国内最多となる約26万人が参加して行われた。飯田市の危機管理・交通安全対策室は「(災害時は)まず住民一人一人が自分の命を守るのが基本」と目的を説明。「行動がワンテンポ遅れた人もいる。速報にすぐ対応できるよう、地道に訓練しないといけない」と話した。  同パークではこの日、倒壊家屋からの救助訓練や、医師らがけがの程度で処置の優先度を決めるトリアージ訓練もした。市りんご庁舎の災害対策本部では地震発生3日後を想定し、人員配置や物資の管理、情報発信の方法などを検討する訓練も初めて実施。南海トラフ巨大地震が発生すると救援活動の難航も予想され、牧野光朗市長は「(外部から救援を受けるまで)自分たちでどこまでできるか考えないといけない」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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