阿部守一知事が１日で就任３年となるのに合わせて県世論調査協会が行った県民世論調査で、阿部知事の支持率（「支持する」「どちらかといえば支持する」の合計）は８４・２％と、前回３月の調査より減ったものの依然として高い水準を維持していることが１日、分かった。務めてほしい任期は「２期（今後の５年間）」が６０・２％で最も多く、「今の任期限り」が１８・４％、「３期以上」が１６・１％だった。
支持率は、３月の前回調査に比べると１・９ポイント、昨年８月の前々回からは２・３ポイントそれぞれ低下した。「支持する」との回答は、前回比５・３ポイント増の４１・０％で、１０年知事選直後の８月以降で最も多かった。「どちらかといえば支持する」は同７・２ポイント減の４３・２％。「支持しない」と「どちらかといえば支持しない」を合わせた不支持率は同１・２ポイント増の１２・８％だった。
支持率を地域別に見ると、南信が８７・５％で最も高く、北信（８４・４％）、中信（８４・０％）、東信（７９・１％）の順。このうち前回から増えたのは南信で３・７ポイントの増。飯田に県内駅が設置される見込みのリニア中央新幹線整備に向けた振興策など県の関与が増えていることも背景にあるとみられる。北信は１・３ポイント、東信は９・１ポイント、中信は３・３ポイントそれぞれ低下した。
支持政党別では、阿部知事が前回知事選で支援を受けた民主党支持層が９３・５％に達した。ほかは、自民党支持層９０・８％、公明党支持層８８・９％、共産党支持層６９・４％など。支持政党なしの無党派層は８２・２％だった。
務めてほしい任期を地域別で見ると、「２期」が最も多かったのは中信の６４・９％。南信６１・８％、北信５９・６％、東信５３・４％の順。「今任期限り」は南信が２０・３％で最多。北信１９・９％、東信１９・６％、中信１３・３％だった。「３期以上」は北信１７・０％、東信１６・９％、中信１６・５％、南信１４・０％だった。
一方、県政が身近になったと思うかとの問いに「思う」と答えた人は３４・８％。「思わない」は２０・２％、「何とも言えない・わからない」は４５・０％だった。本年度にスタートした県政運営の指針「総合５か年計画」については、内容を含め「知らない」との回答が８７・４％に上り、「知っている」の１２・６％を大きく上回った。（長野県、信濃毎日新聞社）
↧
阿部知事支持８４％ 望ましい任期「２期」６０％
↧