松本市で開催中のサイトウ・キネン・フェスティバル(SKF)松本で3日夜、オーケストラコンサートが同市のキッセイ文化ホール(県松本文化会館)で開かれた。大編成のオーケストラが観客1800人余を魅了した。 フランス国立リヨン歌劇場首席指揮者の大野和士さんが、サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)を2004年以来2度目の指揮。日本初演となるリゲティの「フルート、オーボエと管弦楽のための二重協奏曲」では、フルートとオーボエが不思議な音の掛け合いをした。アンコールも2曲披露して観客との距離を近づけた。 続いて、映画「2001年宇宙の旅」でも使われたR・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」を演奏。緻密で壮大な楽曲を100人規模の大編成で奏でた。 友人と毎年来るという堺市の主婦左居(さい)杏子さん(65)は「迫力があった。息が合っていて高度なテクニックにとても満足した」と話した。 この日は、松本市内3カ所と東京・六本木のほか、札幌、金沢、福岡、鹿児島の各市でスクリーンによる同時中継を実施。計約2200人が聴いた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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