任期満了に伴う10月20日告示、27日投開票の長野市長選で、新人で元県議の高島陽子氏(45)=三輪=が3日、信濃毎日新聞の取材に「市民参加を高め、開かれた市政への刷新を目指したい」と述べ、無所属で立候補する意向を明らかにした。近く記者会見し、正式表明する方針だ。 高島氏は同市出身。奈良女子大卒業後、新聞記者などを経て、2007年県議選(長野市区)に民主党公認で出馬し初当選した。10年の参院選では、県区の改選定数2議席独占を狙った小沢一郎・同党幹事長(当時)の主導で、県議を1期目途中で辞職し立候補。現職の北沢俊美氏を全面支援した党県連と分裂する形で選挙戦を戦ったが、次点で落選した。今年5月下旬には党県連に離党届を提出、受理された。 高島氏は、現市政の転換を求める知人らの声を受け立候補を前向きに検討。県議選や参院選での支援者を軸に、運動を進めたいとする。県議時代からの後援会(仁科良幸会長=ドリームモータースクール役員)の組織もあらためて整え直すほか、連合長野など各種団体にも協力を要請する方針。政党には支援は求めないとしている。 同市長選では元県林務部参事の河合博氏(64)と、会社役員橋本将之(まさゆき)氏(33)が立候補を表明している。会社役員の松橋達生氏(48)、市議の小泉一真氏(47)、民間シンクタンク主席研究員の若狭清史氏(33)らが出馬を検討。3期目の現職鷲沢正一氏(72)は進退を明言していない。(長野県、信濃毎日新聞社)
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