任期満了に伴う10月20日告示、27日投開票の長野市長選で、関係者に引退の意向を伝えていた鷲沢正一市長(72)は7日午後、信濃毎日新聞の取材に「首長は3期12年が限度。もう潮時だ」と説明した。後継については「私が言うことではない」と述べ、明言を避けた。近く記者会見して正式に引退を表明する見通しだ。 鷲沢氏は、進退について石田治一郎自民党県連幹事長(県議、長野市)に「調整をお願いしていろいろやってきた」とし、6日夜に都内で会談。7日の取材に「辞めるということについて了解を求め、分かってもらった」と説明した。 鷲沢氏に近い立場で出馬が取り沙汰されている3氏のうち、長野商工会議所会頭の加藤久雄氏(70)を推す動きが地元経済界などで出ている。会社役員の松橋達生氏(48)、第三セクター「エムウェーブ」社長の土屋龍一郎氏(51)はそうした状況も踏まえ、近く態度を決める見込みだ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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