県内のラーメン店主有志36人でつくる「信州麺友会」が、信州の新たなご当地ラーメンとして考案した「王様中華そば」が注目を集めている。コショウが効いた昔ながらの懐かしい味を基本に、各店で独自のアレンジを加え提供している。各店が同じ名称のラーメンを出すのは初めての試みだ。16日には「より多くの人に知ってもらいたい」と松本市でイベントも開く。 信州麺友会は2011年に結成。東日本大震災や県北部地震の被災地でのラーメン提供や、県内各地でラーメン店を集めたイベントを開くなどの活動をしている。 王様中華そばは、昨年11月に東京で開かれたラーメンショーがきっかけで誕生した。麺友会で参加する際に、長野市街地でかつて営業していた老舗ラーメン店の味を復活させ、ご当地ラーメンとして広めることにした。元店主の了承も得た。名称は「長野県を代表するおいしさ」にしたいとの思いを込めた。 同12月以降、麺友会メンバーが経営する県内外の約50店舗で順次提供を始めた。「具材はざく切りのネギ、のり、チャーシュー、メンマを使う」「黒コショウを入れる」「鶏がらの澄んだスープにする」などの定義を守りつつ、麺やスープに各店の個性を出している。提供店舗は同会ホームページで紹介している。 諏訪市などで店を経営するメンバーの山崎仁雷(じんらい)さん(36)は「信州観光の目玉になるラーメンにしたい」と話している。 16日のイベントは、地域ブログ(日記風サイト)のポータルサイト「ナガブロ」が企画。午前11時から、松本市梓川倭の梓水苑で開く。先着200人限定でラーメンを提供する。1人250円。申し込みは不要。問い合わせはナガブロの草間さん(電話090・5190・9393)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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