県理容生活衛生同業組合(松本市)は9日、県内の高齢者や障害者施設など12カ所で、理容師が出張して散髪する「理容ボランティア」をした。敬老の日(16日)を前に、理容店に通うことが難しい施設利用者のためにと、2008年から毎年続けている。 同組合塩尻支部(塩尻市)の理容師10人は、塩尻市広丘郷原の特別養護老人ホーム「桔梗荘」を訪れ、16人を散髪した。本人や家族から希望の髪形を聞き、くしやはさみを使い丁寧に髪を切った。 1カ月ぶりに散髪したという70代の男性利用者は「さっぱりして気分がいい。男前になったかな」と笑顔だった。塩尻支部の柳沢義宏・副支部長(52)は「理容師との会話を通じて元気になってもらえればうれしい」と話していた。同組合の支部は県内に21あり、この日は8支部が理容ボランティアをした。公園や河川敷の清掃、献血などに取り組んだ支部もあった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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