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被害防止へ連携を 警察や金融機関 飯田で会議

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 県内で今年発生した特殊詐欺の被害額が8月末で約7億円に上り過去最悪となる中、特殊詐欺撲滅に向けて警察や金融機関、市町村の連携を目指す会議が9日、飯田市の県飯田消費生活センターで開かれた。金融機関で被害を未然に防いだ事例報告や、自治体の取り組み例などを共有しながら、詐欺被害防止への基本動作を確認した。  県警生活安全企画課によると、今年県内で特殊詐欺防止に向けて警察と行政機関などによる合同会議が開かれるのは初めて。飯田下伊那地方14市町村と各社会福祉協議会、金融機関などから計約120人が出席した。  八十二銀行の飯田市内にある支店の担当者は、多額の現金を引き出しに訪れた80代男性に声を掛けて被害を防いだ事例を紹介。多額の現金を引き出す客には、特殊詐欺が増えていることを知らせるなどして声掛けをしている―と話した。  飯田市危機管理・交通安全対策室は、お年寄りが集まる場で特殊詐欺の手口を知らせる講話を行っている事例を紹介した。警察官を名乗る男から都内の女性宅にかかった電話の録音も流され、言葉巧みにキャッシュカードを入手しようとした事例も示された。  会議で飯田署の須江和幸署長は「県内の他地域にも同様の取り組みが広がることを期待したい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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