伊那市街地の同じ民家で空き巣狙いが続き、物や現金のほか、家族が好きで買いだめしていたカップデザートや菓子パンなどが狙われた。家人の女性(62)は「犯人は甘党なのか。気味が悪い」とおびえる。伊那署が盗みなどの疑いで調べている。 女性によると、被害は今年に入り少なくとも6回。携帯音楽プレーヤー2台、貯金箱の小銭数千円分、商品券計十数万円分、杏仁(あんにん)豆腐のカップデザート、チョコ入りのクロワッサンなどが盗まれた。菓子類でもミルクプリンやレーズンパンは無事だった。 女性は外出時、トイレの窓に鍵を掛けそびれることがあったという。7月下旬、トイレのマットに泥が付いているのを家族が発見。この時は商品券2万円分、杏仁豆腐、チョコ入りクロワッサン、ドーナツが無くなっていた。 今月3日、杏仁豆腐の空き容器が家のごみ箱に入っていた。家族に食べた人はいなかった。5日は押し入れが物色され、物干し具、ジーンズ、洋服だんすの下に入れていた商品券8万円分が無くなっており、伊那署に通報。トイレの外のボンベや水道管に足跡が見つかった。この日は杏仁豆腐を切らしていたからか、飲みさしのカフェオレの紙パックが置かれていたという。 「油断があった。後悔している」と女性。現在、トイレの窓は少ししか開かないよう、くぎが打ってある。(長野県、信濃毎日新聞社)
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