佐久市臼田の中部横断道建設現場で12日夕、地元の臼田中学校吹奏楽部による演奏会が開かれた。橋脚の基礎となる深さ4メートル、直径7メートルの縦穴で7曲を披露。地元住民や保護者ら約80人が聞き入った。 国土交通省による現場見学会の中で行われた。地元住民らは、工事現場入り口で施工業者らから工事内容の説明を聞いた後、縦穴前へ。ヘルメットをかぶって穴の底と縁に分かれて準備していた同中1~3年の吹奏楽部員41人が、「花は咲く」「故郷(ふるさと)」などを奏でたり歌ったりした。 演奏を聞いた近くの木内勝さん(73)は「演奏した孫も、見に来た人も、いい思い出になるだろう」。穴の底でクラリネットを吹いた同中2年の安間花世(やすまはなよ)さん(13)は「地上と違い、音が響いて気持ち良かった」と笑顔だった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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