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4代続くか「天竜舟下り」船頭 杉本家の18歳が修業

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 飯田市の天竜川で川下り舟を運行する会社「天竜舟下り」(飯田市)で3代続いて船頭を務める杉本家(下伊那郡喬木村)の4代目で、大学1年の杉本亮さん(18)が夏休みを利用して船頭を務めている。同社で4代にわたって船頭を務めるのは珍しい。ただ、亮さんは船頭を継ぐかは決めておらず、父親の忠さん(56)も「継いでほしい思いはあるが、本人の意思を尊重したい」と見守っている。  舟をこぐ忠さんを見て育った亮さんは船頭に憧れがあったという。今年4月に神奈川工科大工学部(神奈川県厚木市)に入学。夏休みで帰省したのに合わせて忠さんに指導を願い出た。  別の船頭が7日から亮さんを指導。9日からは実際にかいを使って船を操る練習を重ねた。11日には2人の船頭のうち前方を担当し、弁天港から時又港まで約6キロを下った。その際、ベテラン船頭3人が一緒に乗って技量を見極め、12日に一人前として合格が出た。  13日は船の先頭を亮さん、後尾を忠さんが担当し、初めて親子で天竜川を下った。約30分の運航を終えた亮さんは疲れた様子。てきぱきと片付けをする忠さんを見て「自分はまだまだだと感じた」。忠さんは「(亮さんの)かいの扱いはぎこちなかったが、接客は良かった。父と乗船して指導を受けたのを思い出した」と話した。亮さんは16日まで船頭を務める予定だ。  杉本家は約100年前の大正時代から天竜川で船頭を務めている。初代の杉本重忠さんは同市時又から静岡県磐田市掛塚の遠州灘近くまで客を運んだという。(長野県、信濃毎日新聞社)


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