県内男性最高齢の大井直治郎さん(106)=埴科郡坂城町網掛=を加藤さゆり副知事と坂城町の山村弘町長が敬老の日の16日、佐久市取手町の長男宅に訪ね、祝い状などを贈った。弟や子、孫、ひ孫ら20人ほどの親族もお祝いに駆け付け、大井さんは緊張した様子で「大勢の方にお祝いいただき、ありがとうございました」とお礼の言葉を口にした。 家族によると、大井さんは坂城町網掛で生まれ育ち、戦前は小学校の教員、戦後はカーネーションやブドウの栽培など農業をして80代半ばまで働いた。子ども4人、孫6人、ひ孫8人に恵まれた。現在は佐久市臼田の県厚生連佐久総合病院老人保健施設で暮らす。 加藤副知事から「おめでとうございます」と祝い状を渡された大井さんは「年も年で気の利いたごあいさつもできません。お許しください」。長寿の秘訣(ひけつ)については「特別長生きしようと思っておらず、心掛けていることはありません」と話したが、長男で医師の悦弥(えつや)さん(60)によると、野菜中心の食生活を送り、よく寝ているという。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧