フリーの女子プロレスラー雫有希(しずくあき)さん(26)=埼玉県越谷市=が16日、長野市の善光寺大本願乳児院に収益を寄付するプロレスの自主興行「きらきら太陽プロジェクト」を、同市若里の信州プロレスアリーナで開いた。雫さんや興行趣旨に賛同する県内外のレスラー計19人が6試合の熱戦を繰り広げ、観客約70人を魅了した。 雫さんは、実家が善光寺大本願と同じ浄土宗の寺院という縁で、2010年からファイトマネーなどを同乳児院に寄付。同乳児院への支援の輪を広げようと今春に同プロジェクトを始め、3度目の興行で初めて長野県に来た。 1対1や三つどもえなどさまざまな形式で対戦し、相手を持ち上げてリングにたたきつけるといった大技が出ると、観客から歓声が上がった。最終試合の男女混合マッチで雫さんが男性レスラーから3カウントを奪うと、会場は大きな拍手に包まれた。 試合後、雫さんは「集まってくれた選手、観客の皆さんに支えられて興行が開けた」と感謝のあいさつ。プロレスファンの会社員小宮山智和さん(35)=埴科郡坂城町=は「試合内容が面白く楽しめた。これをきっかけに乳児院の実情をもっと知りたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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