茅野市の産学官連携拠点「茅野・産業振興プラザ」などは16日、多彩な体験コーナーを設けて子どもたちに科学の楽しさを伝える催し「サイエンスフェスタ」を茅野市民館で開いた。東海大教育開発研究所(東京)の所長で子ども向けの実験を開発している滝川洋二さん(64)を招いた実験ショーもあり、来場した親子連れら約1200人が科学の面白さを体感した。 テレビの人気ドラマ「ガリレオ」に登場する実験の監修も手掛けた滝川さんのショーは、光をテーマにさまざまな実験を披露。赤、緑、青の蛍光色に着色した水を一つに混ぜ合わせたビーカーが、懐中電灯の光に白く輝くと、子どもたちから歓声が上がった。一定の光だけを通す「偏光板」を使って、来場者に光の性質を説明する実演もあった。 家族と一緒に参加した茅野市玉川小3年の荻上真奈斗(まなと)君(8)は「水槽で虹を作る実験を家でもやってみたい。すごく雨が降っていたけれど、見に来て良かった」。滝川さんは「自分を磨けば、より良い未来を築ける。皆さんもしっかり学んで、世界中を明るくする仕事をしてください」と呼び掛けていた。 サイエンスフェスタは、同プラザ、諏訪東京理科大(茅野市)、東海大三高校(同)が主催。各体験ブースでは、学生や生徒がそれぞれ講師役を務め、太陽光発電でメロディーを奏でるオルゴール作りや、アルギン酸ナトリウムの水溶液を使った人工イクラ作りなどが人気を集めた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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