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熊対策に「食物マップ」作製へ 軽井沢のNPO法人ピッキオ

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 北佐久郡軽井沢町で熊対策に取り組んでいるNPO法人ピッキオは、熊の餌となる栗やドングリの実り具合の調査を今年から拡充し、「クマ食物マップ」を作る。軽井沢町内と町隣接の群馬県内の里山での調査箇所を60地点から77地点へと増やし、21日調査を始めた。今後、特定の木を継続的に詳しく観察することで、餌の実り具合と熊の行動との関連を詳しく調べる。  この日は、スタッフ6人が5地点を調べた。調査方法は1地点で、栗、コナラ、ミズナラの木計10本程度を選び、1本当たり15秒間、5~6人が双眼鏡で実の数を数え、その数に応じて豊作や不作などを決める。昨年までは、実を数えずに大まかな目視で判断していた。  今年の調査は、ピッキオで就業体験中の大学生や一般参加者らも加わって、9月末まで続ける。調査した木は衛星利用測位システム(GPS)で位置を記録し、来年以降も継続して調べる。  調査は今後、住民に熊の実態を知ってもらう目的で、豊作だった木にはセンサーカメラを設置して熊が餌を食べる様子なども記録する予定だ。ピッキオ野生動物対策担当の玉谷宏夫さん(40)は「10年間を目標に調査を続けたい」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)


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