松本市のまつもと市民芸術館で2日間の日程で開いた「岳都・松本『山岳フォーラム』2013」は最終日の17日、登山家岩崎元郎(もとお)さんの講演や、山の魅力について意見交換するパネル討論があった。約1500人が参加した。 岩崎さんは講演で「歩幅を小さく、靴の裏を見せない歩き方が体力の消耗が少ない」と説明。「山で頭を空っぽにすることで元気になれる」と強調した。北アルプス山小屋友交会や日本山岳ガイド協会などの関係者計6人が2部に分かれてパネル討論。「若い人は登頂ばかりでなく山の楽しみ方が多様化している」「学校登山の拠点施設を松本につくってほしい」といった意見が出た。登山を始めた理由は「親に連れられて、というのが多い」との発言もあった。 小中高生による登山スタイルのショーもあり、帽子やウエア姿でザックを背負った12人がステージ上でポーズを取り、拍手を浴びた=写真。北アにある岩峰「ジャンダルム」の映像上映もあった。フォーラムは松本市や北ア山小屋友交会、信濃毎日新聞社などでつくる実行委員会が主催した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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