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段ボール玩具、新たな柱に 長野・若穂紙器が初の自社製品

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 業務用段ボール箱などの設計製造を手掛ける若穂紙器(長野市)は、段ボールを組み立てて遊ぶ玩具の製造販売に乗り出した。果物や加工食品の運搬に使う箱などの下請け製造が主力だが、受注が近年減少しており、初めての自社製品を投入して経営を支える。  玩具のシリーズ名は「PAPIO(パピオ)」。型抜きした大小7枚の段ボールを組み立て、おもちゃの家を作る「おままごとトイ・ハウス」(2980円)と、4枚で小型の机を作る「お絵描きテーブル」(1200円)を商品化した。家は幼児が出入りできる大きさ。ともに白地の段ボールなので絵も描ける。  段ボールは厚さ5ミリの国内製を使用。海外製を使う他社製品よりも高価だが、星沢裕厚社長は「中国製の薄い段ボールを使った製品よりも壊れにくい」とPRする。セットでも販売する。  同社は1970年に創業し、従業員は5人。段ボールの設計製造事業が売上高の9割以上を占める。近年、国内家電メーカーの生産拠点などの海外移転が続いたため、製品を包んで輸送時の衝撃を吸収する段ボール製クッション材の受注が減少。収益確保に向けて新事業を模索していた。  主にインターネットで販売し、幼稚園や保育園への入園時の贈り物としての需要も見込む。来年4月の入園シーズンまでに100セットの販売を目指す。星沢社長は「パピオは知育玩具としての使い道もある。今後、段ボール箱以外の展開を進め、ラインアップを増やしたい」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)


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