信州・県観光協会と、同協会会員で情報誌出版などのまちなみカントリープレス(長野市)は2日、県内で生産・加工された食品や工芸品などを販売する店舗「信州プレミアムSHOP(ショップ)」を長野市大門町の複合商業施設「ぱてぃお大門」内にオープンした。外部の専門家も交えた選定委員会の審査を経た良品を「信州プレミアム」のラベルを付けて販売し、ブランド力の向上につなげる。 まちなみ社が経営する店舗の一角に開設。60平方メートル余の売り場にみそや野沢菜漬け、りんごジュースといった約100品目を並べた。定番の土産物だけでなく、シカ肉の加工品や黒豆のきな粉など県産食材を使った商品もそろえ、今後は県内の作家が制作した工芸品や家具なども扱う。 商品の審査では味や見た目だけでなく、素材や加工の過程なども重視して選定。少量生産で市場には多く流通していない名品を発掘し、紹介していく方針で、卸売業者を介さず生産者や加工業者らから直接仕入れる。 店舗前で開いたオープニングイベントで、加藤さゆり副知事は「情報の発信と収集をするアンテナの機能を果たすショップとして期待している」とあいさつ。まちなみ社の荒川清司さん(60)は「2015年春の善光寺御開帳までに売り場を広げ、商品を1千品目に増やしたい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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