下高井郡野沢温泉村で2日、出資金に応じて野沢菜漬けなどの「配当」を受け取れる「野沢温泉のざわな蕪四季(かぶしき)会社」の収穫体験があり、県内外から訪れた「蕪主(かぶぬし)」たちが青々と育った野沢菜を刈り取った。 野沢温泉観光協会が1990年に始めた蕪四季会社の懇親会「蕪主総会」の恒例行事で、今季は122人が参加。「これは大きい」「重たい」などと歓声を上げ、軍手を泥だらけにして信州を代表する冬の味覚の収穫を楽しんだ。 「総会で村や他県にも友達ができた。年に一度、再会して皆で収穫するのが楽しみ」と、都内から6年続けて参加している蕪主の鈴木静代さん(62)。同観光協会によると、ことしの野沢菜は、10月下旬の冷え込みと雨で茎が柔らかく、みずみずしいという。(長野県、信濃毎日新聞社)
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