18才未満の少女らが同世代の少女にわいせつな行為をさせていたとして、千曲署と県警少年課が近く、児童福祉法違反容疑で北信地方の無職少女(16)の書類を、職業安定法違反(有害業務紹介)容疑で北信地方の女子高校生(17)の書類を、それぞれ地検上田支部に送ることが26日、捜査関係者への取材で分かった。無職少女らはインターネットの出会い系サイトで男性客を募り少女にあっせんし、利益を得る組織売春の形態をとっていたという。県警によると、少女がインターネットを使って売春をさせていた事件の摘発は初めてという。 送検容疑は、無職少女は9月、長野市内のホテルで18才未満の知り合いの少女に、出会い系サイトで募った男性客を相手にわいせつな行為をさせた疑い。女子高校生は同月、売春させる目的で別の少女を無職少女に紹介した疑い。 捜査関係者によると、無職少女が出会い系サイトに書き込みをして客を募り、知り合いの少女らに売春をさせ、売り上げの一部を得ていたとみている。 出会い系サイトは18歳以上しか利用できないが、無職少女らは自分の年齢を偽って認証登録し、客を募る書き込みをしていたという。出会い系サイトでは、利用者から送られてくる運転免許証などの写真で運営会社が年齢確認をするケースが多いが、県外の運営会社の担当者は「親などの身分証を使って登録する少女がいる」と指摘している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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