県は29日、県工科短期大学校(上田市)機能の南信配置により、2016年4月開学を目指す「県南信工科短期大学校」の設置概要案を正式発表した。県伊那技術専門校(上伊那郡南箕輪村)の改修、一部新築で対応し、設備整備なども含めた事業費(14~16年度)は計約16億5千万円の見込み。14年度当初予算案に設計費用を盛り込む方針だ。 概要案によると、工作機械による加工技術などを学ぶ「機械・生産技術科」と、工場の自動化技術などを身に付ける「電気・制御技術科」の2学科とする。それぞれ2年制で、一学年の定員は各20人。離職者訓練の機能も置く。県工科短大と同等の位置付けで、専任の校長を置くほか、教員13人(事務職などを除く)を配置する計画だ。 現在の伊那技専の校舎は延べ床面積5861平方メートル。新しい工科短大は「ほぼ同じ規模になる」(県人材育成課)としている。 県は29日、概要案に対する県民意見の募集を始めた。12月28日まで。概要案は県ホームページで公開しているほか、各地方事務所などでも閲覧できる。(長野県、信濃毎日新聞社)
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