飯田市の飯田OIDE長姫高校電子機械科の3年生7人が、課題研究の一環でローカルヒーロー「高校戦隊テックレンジャーZ」を誕生させ、29日に同市の私立聖クララ幼稚園で園児向けのショーを初披露した。数年前に誕生した「高校戦隊テックレンジャー」はヒーロー7人で、悪役も含めると十数人になる。保育園など限られたスペースで演じるのが難しいため、ヒーロー3人の「Z」を考えた。授業時間に保育園などに出向いて子どもたちに夢を届ける。 初舞台の台本も生徒のオリジナル。交通事故で失われる魂をエネルギーにする怪人「コワインダー」などの悪役を、テックレンジャーZが退治する筋立てだ。 ホールに集まった園児114人は真剣な表情で、隣の部屋から現れた悪役の勢いに泣きだす子どももいた。テックレンジャーZが登場すると、園児からは大歓声。テックレンジャーZが劣勢になると「頑張れー」と声援が飛び、クラッカーを使った武器で悪役が倒されると拍手が湧いた。 年長の代田悠真ちゃん(5)は「敵をやっつけるとこがかっこいい」と大満足。ヒーロー役の関口真人君(17)は、「園児の声援にびっくりした。次のショーではもっとキレのある動きを見せたい」と意気込んでいた。12月6日にも市松尾東保育園でショーがある。 もともとのテックレンジャーも生徒が考案し、保育園などからの出演依頼が相次ぐ人気を集めている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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