テレビゲームに登場するようなカートが上伊那地方などの街中を走り、注目を集めている。道路交通法施行令で「ミニカー」に分類され、公道を走ることができる台湾製の車両だ。上伊那郡箕輪町の運送会社が代理店となってレンタル、販売しており、坂道が多い観光地での貸し出しや地域おこしへの活用など、信州ならではの使い方を提案している。 カートは全長約2メートル、幅約1・1メートルで、エンジン排気量は50cc未満。乗車人数は1人で、普通自動車免許で運転できる。代理店となった「大三ロジテック」の専務、田村亮二さん(53)は「運転しやすいシンプルな構造。列をつくって走っていると注目してもらえる」と話す。 口コミで知名度が上がることを期待し、7月から上伊那地方を時折走行している。カートレースをテーマにしたテレビゲームの登場人物の扮装(ふんそう)で運転していると、写真に撮る人もいるという。 今のところ、問い合わせや注文は個人からが中心。事業者などの需要を掘り起こそうと、広告用の旗ざおを立てたり、フロント部分などに広告板を付けたりすることもできるようにしている。宅配用の荷台を取り付けることも計画中だ。 問い合わせは同社(電話0265・79・3404)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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