大町市と富山県を結ぶ立山黒部アルペンルートが３０日、今季の営業を終えた。大町市扇沢―黒部ダム間のトロリーバスの利用客数は、黒部ダム完成５０周年を記念するさまざまなイベントの効果で前年比１割増の９９万１千人。目標の１００万人には届かなかったが、外国人観光客が前年に比べて６割増で過去最多の１４万８千人となり好調だった。
トロリーバスを運行する関西電力黒四管理事務所によると、営業を始めた４月から６月にかけては東京方面や式年遷宮のあった伊勢神宮（三重県伊勢市）などへ団体ツアー客が流れて利用客数は前年を下回った。７月からは夏休みに子ども向けのイベントを実施するなど、５０周年記念行事の効果があり、前年を上回った。外国人は台湾からの観光客が７割を占めた。
この日は、黒部ダムのマスコットキャラクター「くろにょん」も登場。トロリーバスの利用客にリンゴや手袋といった記念品が配られた。管理事務所の伊藤元紀運輸長は「来年はトロリーバス開業５０周年なので、来季こそは１００万人を目指したい」と話していた。（長野県、信濃毎日新聞社）
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立山黒部アルペンルート、今季の営業終える
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