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読書を生きる力に 長野市で推進フォーラム

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 国立青少年教育振興機構と文字・活字文化推進機構(ともに東京)は30日、読書推進フォーラム「人生をひらく読書の力」(信濃毎日新聞社共催)を長野市の北野文芸座で開いた。国立教育政策研究所(東京)総括研究官の立田慶裕さん(60)が読書の効用について報告。作家浅田次郎さん(61)の講演、元NHKアナウンサー山根基世さん(65)の朗読もあり、満員の約380人が聞き入った。  立田さんは、国立青少年教育振興機構の研究会が成人や中高生、教員ら約3万3千人の読書実態を調べた結果を報告。中学生までの時期に読書量が多かった人ほど自己肯定感や将来展望の意識が高いと説明した。一方で高校生の約4割、中学生の約2割が普段読書をしておらず、「読書を楽しいと思える環境づくりが必要だ」と話した。  「読むこと書くこと生きること」と題して講演した浅田さんは、江戸時代に多くの人が寺子屋で学び識字率が高かった歴史を示し、「読み書きの伝統を大切にしないといけない」と強調した。山根さんは新美南吉の「ごんぎつね」を優しい口調で朗読した。  同フォーラムは、読書への親しみを広げようと、9月以降、各地で開いており、長野は大阪、東京に続いて3カ所目。本好きという長野市栗田の主婦佐藤時代さん(53)は「読書が生きる力につながると実感できた。これからも本を読み続けていきたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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