師走入りを前にした30日、茅野市の京都造形芸術大付属康耀堂(こうようどう)美術館で一足早い餅つきがあった。同館は来年4月まで冬季休館となるため、来館者に今年1年の感謝を伝えようと初めて企画。地元の親子連れなどが交代できねを振るい、少し早めの年越し気分を味わった。 市内産のもち米4升を用意。中庭に置いた臼を囲んだ子どもたちは大人たちの声援を受けながら、力いっぱいきねを振り下ろした。餅は小さくちぎって丸め、きな粉やごまにからめて味わった。茅野市豊平小2年の横溝杏奈さん(8)は「軟らかくておいしい」と笑顔だった。 同館のディレクターを務める落語家の和泉家志ん治さん(69)=松本市=は「来年も(美術館を)皆さんにかわいがっていただきたい」と話した。来年は4月20日から開館する。(長野県、信濃毎日新聞社)
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