妻や親を世話する男性介護者を支援する長野、山梨両県の団体が3日、ネットワーク組織を発足させた。上田市内で開かれた男性介護者の全国交流会(男性介護者と支援者の全国ネットワーク、シルバーバックの会主催)の中で発表があった。直面している課題に連携して当たるなどし、活動を活発化していく。 ネットワークに参加するのは山梨県韮崎市の「やろうの会」、東信地方の「シルバーバックの会」(事務局・上田市)、北佐久郡御代田町社会福祉協議会の居宅介護支援事業所、伊那市の「おとこ介護もいいんだに」の4団体。事務局は当面シルバーバックの会が担当し、活動を進める中で、組織の正式名称や役員などを考えていくという。まずは電子メールを中心に団体間での情報交換を始める方針だ。 シルバーバックの会代表の宗利勝之(むねとしかつゆき)さん(50)は「困ったことがあったら支え合い、つながっていくことが必要。仲間が集まれば乗り越えていける」と呼び掛けた。やろうの会代表で、87歳の父親を介護している会社員の清水昭二さん(56)は「ネットワーク化はお互いの良い刺激になり、活動の励みにもなる」と述べた。 今後、他の団体や個人にも声を掛けネットワークを広げる方針。問い合わせはシルバーバックの会事務局(電話0268・29・1020)へ。 全国交流会は毎年1回、上田市で開いている。今回は岡山県、東京都などからの参加も含め約50人が集まった。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧