BCリーグの信濃グランセローズは3日、新監督に就任が決まった元米大リーガーの大塚晶文投手(41)の会見を長野市内で開いた。選手兼任となる大塚新監督は「学べる野球をテーマにやっていきたい」と述べ、選手に全力プレーを求め、観客にアピールすることを誓った。 全力疾走や声の出し方、カバーなど一つ一つのプレーをしっかりやることで野球ファンの心をつかむ考えだ。また、7年間優勝のないチームをどう強化するか、指導経験のない新人監督の手腕が注目される。大塚新監督は「(信濃の選手たちは)みんな力のある選手。自信を与え、明るく元気にプレーできるようにしたい。練習から試合のつもりでメンタル面を高めていく」と意気込んだ。 今年6月に途中入団し、6年ぶりの公式戦登板を目指したが今季は投げられなかった。右肘の度重なる手術の影響で握力が低下しておりまだ投げられる状況にないため、「打撃投手をやりながら体調を戻す」とした。優勝のために指揮官としての仕事を最優先、「優勝して成績に影響が出ないところで投げられたら」と話した。 三沢今朝治・球団社長は「投手コーチを兼ねたプレーイングマネジャーとしてやってもらう。大変な役割だが十分こなせると期待している。負け癖のある選手を変える良い機会」と話した。 信濃5人目の監督となる。前任の岡本哲司監督(52)が11月、NPBオリックス2軍監督就任が決まり、信濃球団の役員会で大塚投手の監督就任が決まった。大塚新監督は千葉市出身。近鉄と中日、レンジャーズなどで日米通算176セーブを挙げている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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