円安の進行が影響して、灯油の高値が続いている。県内のガソリンスタンドでの灯油の店頭価格は8週連続で1リットル当たり100円を超える水準で推移。農産物のハウス栽培や観光施設などでは暖房に灯油を利用しており、本格的な寒さの到来を前に、経営などへの影響を心配する声が上がっている。 経済産業省資源エネルギー庁の4日の発表によると、県内で今月2日に店頭販売した灯油の平均価格は18リットル当たり1820円で、前週比6円上昇。前年同期よりも201円値上がりしている。今年10月15日以降は同1814~1830円と高値で推移し、1リットル換算で100円を上回っている。 価格を調査している石油情報センターは今後の見通しについて「原油高、円安の傾向は続いており、灯油はさらに高くなる可能性がある」としている。 一方、県内のガソリンの平均小売価格(2日時点)は、レギュラーが1リットル当たり前週(11月25日時点)比10銭高の158円80銭で5週間ぶりに値上がり。ハイオクも10銭高の170円で、6週間ぶりに上昇した。全国のレギュラーは1リットル当たり157円で、前週から10銭値上がりした。県内の軽油は、40銭高の140円30銭で6週間ぶりの値上がりとなった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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