県農政部は5日、新規就農希望者に県内の就農支援情報をまとめて提供するウェブサイト「デジタル農活(のうかつ)信州」を開設した。市町村や各農協ごとの受け入れ体制などが調べられ、就農に必要な知識を質疑形式で確認できる。就農支援情報を効率的に検索してもらい、県内の新規就農者を増やす効果を見込む。 5日時点で就農支援情報を掲載しているのは19の市町村・農協分。団体ごとに主要栽培品目とその生産規模、独自の助成・研修制度、連絡先などを紹介している。情報は、就農希望の地域や栽培希望作物などを入力して検索できる。 就農の動機や情報収集の状況、就農後の生活などに関する42項目の質問に答えるコーナーでは、就農への適性を調べることができる。県内に新規就農した若手農家の体験談も動画で見ることが可能。12月末までに7市町村、3農協の情報を追加予定だ。 新規就農者の多くはインターネットで情報収集しているといい、利便性を高めようと、まとめて情報提供できる同サイトを立ち上げた。県農政部によると、一元的に就農情報を提供し、適性診断もできるサイトは「全国初」としている。 県内の新規就農者(40歳未満)は増加傾向で、2012年度は246人に上り、17年度の目標とする250人に迫っている。鈴木秀行・県農村振興課長は新しいサイトを通じ「就農するなら長野県と思ってもらいたい」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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