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諏訪清陵付属中の入学者選抜 児童「狭き門」に緊張

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 「緊張した」「落ち着いてできた」。7日行われた県立中高一貫校の入学者選抜。来春の開校に向け、初の選抜となった諏訪清陵高校付属中学校(諏訪市)では、425人の小学生が、塾に通ったり、自宅で問題集を解いたりと、さまざまな「備え」をして倍率5・31倍の狭き門に挑んだ。面接を終え、16日の合格発表を待つ。  「試験中の教室がすごく静かで怖いぐらい」。諏訪郡下諏訪町の男子(12)は、初めての適性検査の印象をこう話した。同じ学級の4人が受けると聞き、2カ月前に受検を決意。適性検査の過去問題を解くなどし、自力で勉強した。「去年の屋代付属中と難しさは同じぐらいだった」  5年生の春から塾に通った諏訪市の男子(12)は「配点の高い問題から解き、全問解答できた」と自信ありげ。水泳や柔道の習い事をやめて週4日塾に通った。「合格できなくても、2年間頑張れたから満足」と晴れやかだった。  岡谷市の男子(12)は、学級の33人中9人が受けたという。「誰が受かるかという話ばかりで面倒。合格しても周りに黙っている」と本音も。  中南信初の公立中高一貫校とあって、松本市や塩尻市、飯田市などから受ける児童も目立った。飯田市の男子(12)は合格すれば高速バスで片道1時間半かけて通学するつもりだ。母親は「受けることに迷いもあったが、子どもの意思を尊重した」と言う。  この日の朝、会場の諏訪清陵高前では、激励に訪れた学習塾の関係者も目立った。  一方、3回目の選抜で倍率5・06倍となった屋代高校付属中学校(千曲市)。北佐久郡御代田町の女子(12)は選抜の重圧から解放され「ディズニーランドに行きたい」と表情を緩めた。母親(43)は「出来に関係なく、頑張ったので褒めてあげたい」と娘を見つめた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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