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絵本作家の道へ一歩 茅野の村田さん「おひさま大賞」入賞

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 茅野市湖東のイラストレーター村田有里さん(47)が、小学館(東京)の隔月刊幼児雑誌「おひさま」が絵本作品を募集した「第19回おひさま大賞」で、応募394作品の中から入賞4作品の一つの佳作に選ばれた。イルフ童画館(岡谷市)主催の武井武雄記念日本童画大賞で、2010年度に最優秀賞を受賞した村田さんは、「絵本作りを生業にしたい」という夢の実現にさらに一歩近づいた。  受賞作は「ラッパこぞう」。里山の雪の中、主人公「こぞう」が「てんとうむしじいさん」に頼まれて1輪のスイセンを吹くと、実はそれは春を呼ぶラッパで里山に春がやって来る―という物語。筆ペンと水彩絵の具でほのぼのとした世界を描いた。構想から1カ月ほどで全8ページを仕上げた。  絵本作家の荒井良二さんや歌人の俵万智さんらが審査し、大胆な絵の構図や温かみのある色調が評価された。8月に入賞が決まり、11月発売の最新号で結果が公表された。  おひさま大賞に過去2回応募し、入賞を逃した村田さんは、日本童画大賞の入賞経験が、自分を成長させてくれたと感じるという。「初めてプロに講評してもらい、絵本作りの基礎知識や自分に足りないところを学べた。趣味でしかなかった絵本作りが大きく変わった」と話す。  「ラッパこぞう」は「おひさま」誌面への掲載や出版の予定はないが、来年4・5月号(来年3月発売)から1年間、読者投稿ページの挿絵を村田さんが担当することが決まった。「絵本に関わる仕事を頂けてすごくうれしい。絵本の出版につながるよう一層頑張りたい」と意気込んでいる。(長野県、信濃毎日新聞社)


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