Quantcast
Channel: 信濃毎日新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

在宅医療の子、急変時の情報カード 県立こども病院が配布

$
0
0

 県立こども病院(安曇野市)は、在宅医療を受ける子どもの容体が急変した際、救急隊員に見せて注意点を伝える「救急情報提供カード」の配布を始めた。同病院に通う患者で、人工呼吸器を使っている18人が既にカードの利用を開始。同病院は全県に広めるため、県内の消防や病院にも紹介している。  カードはA5判で、名前や生年月日、病名、手術歴、普段飲んでいる薬、搬送を希望する病院名などを記入。搬送先で適切な処置を受けられるよう、気管切開や胃ろうの有無を示す欄も設けた。  こども病院によると、こどもの容体急変に慌てた保護者は、救急隊員に状態をうまく伝えられないケースがある。説明しやすいよう、カードには「血中酸素飽和度が急に下がった」「息をしていない」など、筆記具でチェックして示す例文も載せた。  現在カードを使っているのは中信、北信、東信の計18人。9~10月に保護者対象に実施したアンケートでは、「多くを語らず隊員に子どものことを分かってもらえる」「持っているだけで安心」との回答があったという。  こども病院は、ほかの症状の患者やこども病院以外に通う患者にもカードを普及したい考え。患者支援・地域連携室の牧内明子看護師長は「患者が孤立せず、安心して暮らせるよう、地域でもカードへの理解が深まり、協力態勢ができるのが望ましい」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

Trending Articles