11日午前4時ごろ、伊那市西春近の中央道下り線で、故障して止まっていた大型トラックに中型トラックが追突し、さらに別の大型トラックが追突した。中型トラックを運転していた男性が運転席部分に挟まれ、約3時間10分後に外へ出されたが現場で死亡が確認された。県警高速隊は、死亡したのは愛知県一宮市の男性(46)とみて身元の確認を急ぐとともに、死因を調べている。 同隊によると、故障した大型トラックは新潟県阿賀野市の長浜道博さん(48)運転で、路肩と走行車線をまたいで停止していた。長浜さんは午前3時50分に110番通報し、車のハザードランプをつけて避難。長浜さんと、中型トラックに追突した大型トラックを運転していた埼玉県川口市の中野一茂さん(43)にけがはなかった。 この事故の前、停止した長浜さんの車を避けようとして2台の大型トラックがガードレールにぶつかるなどしたが、けが人はなかった。 現場は片側2車線でほぼ直線。中型トラックは運転席が大破し、荷台がひしゃげて道路を横にふさいでいた。車体後部は、中野さんの大型トラックの左前部がめり込んだような状態。中央分離帯のガードレールも一部が曲がり、付近にガラス片や車体の破片が散らばっていた。 下り線は伊那―駒ケ根インター間が全面通行止めとなり、午後0時45分に解除された。事故処理のため上り線も一時通行止めになった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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